みなさんこんにちは!AKIRAです。
今回ご紹介するケトルベルモビリティエクササイズは、股関節の柔軟性を上げる種目です。
腰回りと股関節のモビリティエクササイズに関しては、以前にもこのブログで紹介しました。


今回はスクワットに関連した、ケトルベルを使ったモビリティエクササイズです。
スクワットと聞くと重いウェイトを背負って、多くの回数をしなければと思う方もいるかもしれませんが、このモビリティエクササイズは股関節の柔軟性にフォーカスしていて、筋肉や、力の増強をゴールとしているわけではないので、安心してください!
最近では、初めから正しいスクワットの姿勢を取れない人も増えてきています。このケトルベルを使ったスクワットのモビリティエクササイズは、正しいスクワットの姿勢を体に覚え込ませるのに最適です。
まずは正しいスクワット(しゃがむ)姿勢を説明して、そのあとにケトルベルを使ったスクワットのモビリティエクササイズを紹介します。
正しいスクワット(しゃがむ)姿勢とは?

正しい深いスクワット(しゃがむ)をする上で気を付けてほしいのは、踵を地面から離さないことです。
最近では踵を浮かせないと、スクワットができない人が増えてきています。
赤ん坊や子供の時はなんなくできたのに、大人になるにつれて、この柔軟性を失っていってしまうのです。
この深いスクワットができなくなってしまう原因は足首の硬さです。
子供の時は上の写真のように道端にしゃがんだり、砂場でしゃがんで遊んだりという事が難なくできたはずなのに。
ひと昔前は和式のトイレや、家でも床に座ってご飯を食べたり勉強することが多かったので、大人になっても難なくできる人が多い動きでした。
しかし大人になるにつれ、椅子に座ることが多くなり、この足首の柔軟性を失っていきます。そして下の写真のように、踵を浮かさなければしゃがむことが、できなくなってしまいます。

ではなぜ?ケトルベルゴブレットスクワットホールドは、この深いスクワットの姿勢を可能にするのでしょうか?
ケトルベルゴブレットスクワットホールド
理由はケトルベルのおもりが、姿勢のバランスをとってくれるからです!
ゴブレット(Goblet)とは日本語で盃の意味です。胸の前でケトルベルを抱える様が杯を持っているように見える事からこの名前です。
踵が浮いてしまうという事は、
身体が前のめりになっている=身体の重心は前にある。
つまり踵をつけてしゃがむには身体の重心が後ろ側に移らなければならない、でも足首が硬いとそれが出来ません
それどころか、無理に体の重心を後ろにしようとすると後ろに転倒してしまいます。
しかしながら、ケトルベルが体の前にあれば、それがアンカー(支え)となってくれて、体の後ろへの重心移動も容易にできるのです。
更にケトルベルゴブレットスクワットの利点として、膝を内側に倒せないという事が挙げられます。内股の状態でのスクワットは膝に多大な負担をかけます。

上の写真のように膝が内側に折れることによって、太ももが前にでて、太ももと膝にテンションがかかってしまうのです。
しかしケトルベルを胸のままに抱えてスクワットをすれば、肘が膝の内側に自然と入り、膝が内側に入るのを防いでくれます↓

ケトルベルを体の前に持つだけで、意識せずとも自然と、正しいスクワットができるというのが、このケトルベルゴブレットスクワットホールドの利点でもあります。
- スクワットの際は踵を浮かさない
- スクワットの時、膝を内側に倒さない
ケトルベルゴブレットスクワットゴリラホールド
ケトルベルゴブレットスクワットホールドの難易度をさらに上げたのが、このゴブレットスクワットゴリラホールドです。
体の前にあったケトルベルを、肘を伸ばして股の間、身体の一番遠いところで固定します。
そうすることにより、身体がの重心が前(下)に行くので、背中とくに胸椎の辺りが前に引っ張られて、猫背になりやすくなります。
猫背にならないように背筋を伸ばす動きと、踵が浮かないように体の重心を後ろに保つ動きの両方を一度にしなければなりません。
なのでこのゴリラホールドでは股関節のモビリティだけではなく胸椎のモビリティ効果も狙えます。
更に肘を伸ばしても、肘は膝の内側にあるので、膝が内側に倒れる事も防いでくれます。
背中を丸めないよう、このエクササイズの間は背筋をまっすぐ伸ばそう!
まとめ

いかがだったでしょうか?
正しいスクワット(しゃがむ)姿勢について理解していただけたでしょうか?
ポイントなのは、赤ん坊や子供の時は誰もがこの動きができたという事です。この動きなくして赤ん坊が立ったり、歩いたりすることは出来ないので、誰しもが通る動きなのです。
しかしながら、大人になって椅子に座ることが多くなり、子供の時のように動く頻度が減ると、足首がどんどん硬くなり、できなくなってしまうのです。
- スクワットの時は踵を浮かせない
- しゃがむという行為は子供の時は誰もができる
- しゃがむという動作の頻度が減ると足首が硬くなり出来なくなる
- スクワットの時は膝を内側に倒さない
- 膝が内側に折れると膝と太ももに負担がかかり、膝の怪我にもつながる
- ケトルベルを使ったスクワットでは、ケトルベルがアンカーの役割をして、重心のバランスをとってくれる
- ケトルベルを持った肘を伸ばせば、胸椎のモビリティエクササイズにもなる
長年使わなくなった足首や、身体の動きをいきなり変えることは不可能です。
しかし少しずつ改善していくことは可能です。このケトルベルモビリティエクササイズを使って、子供の時の柔軟性を取りもどしましょう!
最後に一言: アメリカに来てから、ある野菜が大好きになりました。それがアスパラガスです!理由としましては、頻繁に特価で安くなるのと、一本一本が大きくて食べ応えがあることです。好きな食べ方は塩コショウを振って焼いた、「焼きアスパラガス」か茹でて調味料と和える、「アスパラガスのごま油醤油和え」がお気に入りです!